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【常識で解く企業経営理論】令和5年度 第1問:企業ドメイン

企業ドメインに関する中小企業診断士試験・過去問での設問について、専門用語を知らなくても常識に基づいて解説します。

目次

企業経営理論 令和5年度 第1問

ドメインに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア PPM を用いた事業間の資源配分の決定を基に、企業ドメインが決定される。

イ 企業ドメインには、多角化の広がりの程度、個別事業の競争戦略の方針、差別化の在り方および日常のオペレーションといった内容が含まれる。

ウ 経営者は事業間でシナジー効果がどれくらい働くのかを考えて、企業ドメインを決定する。

エ 事業ドメインには、部門横断的な活動や他の事業分野との関連性、将来の企業のあるべき姿や経営理念といった内容が含まれる。

正解

解説

Domainは直訳すると、領域という意味です。また、インターネット上の住所という意味では、最近よく聞かれます。これらから、企業ドメインは、企業の事業領域であると推定します。

ア 企業の事業領域に基づいて事業を展開すると考えると、PPM(事業ポートフォリオ)は、事業領域に基づいて展開するものなので、因果関係の記載が逆になっています。よってこの選択肢は不適切です。

イ 個別事業の競争戦略の方針、差別化の在り方および日常のオペレーションについても、アと同様、企業ドメインによって展開されるものであり、この選択肢は不適切です。
ただし、多角化の広がりの程度は企業ドメインによって決められるので、この部分は適切といえます。

ウ 企業ドメインは、企業の全体的な事業領域を決定することと考えると、企業内の事業間のシナジー効果を勘案して決めるというのは正しい記述です。よってこの選択肢は適正といえます。

エ 企業ドメインは、企業全体の事業領域を定めるもので、これに対し、事業ドメインは特定の事業領域のことです。部門横断的な活動や他の事業分野との関連性、将来の企業のあるべき姿や経営理念は、企業ドメインに関連するものであり、事業ドメインに含まれるものではありません。よってこの選択肢は不適切です。

他の設問

他の設問は以下をご覧ください。

中小企業診断士試験 常識で解く企業経営理論 過去問

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