チンゲン菜の栽培のポイントは、①窒素肥料を好む、②防虫ネットなどで被う、③マルチビニールが効果的です。
約20年間小さな畑を借りて、試行錯誤しながら家庭菜園で野菜を育てています。週末に世話をして、種まきから収穫まで、おいしい チンゲン菜の育て方を紹介します。
栽培のポイント
- 窒素肥料を好む
- 防虫ネットや寒冷紗で被う
- マルチビニールが効果的
- ベランダや庭先のプランター・鉢植えでも十分育つ
栽培のスケジュール
種まきから発芽まで
春巻きは4月初旬から6月中旬まで、秋まきは8月中旬から10月中旬までにポットに種をばら蒔きします。作り易いのは秋まきです。春巻きはトウ立ちすることがありますが、秋まきではトウ立ちの心配もありません。
直まきの場合は、黒マルチをして15cm間隔で1cmの深さに穴をあけ、4~5粒ずつまいて、しっかり水をやります。害虫防除のため防虫ネットか寒冷紗をかけます(収穫まではずしません」。
チンゲン菜は発芽率がよく、1週間程度で発芽します。
土つくり
幅70cm×1.5m(約1㎡)の畝に苦土石灰200g程度と窒素肥料成分の多い油粕300g程度を施します。
油粕は、土に撒くと悪臭がして、ハエが発生するので、しっかり混ぜ込むか埋め戻します。発酵するまで3週間くらいかかるので、種まきや植え替えの2~3週間前には土つくりを済ませます。また、油粕を土に混ぜると、土壌が酸性になりやすいので、苦土石灰で中和させます。
チンゲン菜の好む土壌はpH5.5~6.5(弱酸性~中性)で、油粕の成分比率は以下のとおりです。
- 窒素(葉を育てる)・・・・・・・約5%
- 燐酸(実を成らせる)・・・・・・約2%
- 加里(根を育てる)・・・・・・・約1%
定植または間引き
葉が4~5枚になったら、黒マルチを敷いて15cm間隔に定植します。定植後は害虫防除のため防虫ネットか寒冷紗をかけます(収穫まではずしません)。
直まきの場合は、葉が2~3枚のころ2株に間引きし、4~5枚になったら1本立ちにします。
追肥
チンゲン菜は、収穫までの栽培期間が短いので、基本的に追肥は必要ありません。
直まきの場合は、1本立ちに間引きするときに、幅70cm×1.5mの畝に化成肥料25g程度を撒きます。
収穫は早い目に
株元がふっくらと膨らんだ頃、早い目に収穫します。収穫が遅れると、スジがばって固くなります。
収穫は、根ごと引き抜き、根をナイフやハサミなど刃物で切って処分します。土にとって良いのは、根を残さないことです。残った根もできるだけ取り除きましましょう。