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ニンジンの育て方・栽培方法|週末の家庭菜園

ニンジン栽培のポイントは、①種は光と水分を好む、②間引きで間隔をしっかりと、③早どりの収穫です。

約20年間小さな畑を借りて、試行錯誤しながら家庭菜園で野菜を育てています。休日を利用して種まきから収穫まで、おいしいニンジンの育て方を紹介します。特にサラリーマン・自営の方など週末を利用した家庭菜園でのニンジン栽培の参考にしていただければ幸いです。

目次

ニンジン栽培のポイント

① 好光性種子なので種まきは薄めに。また充分に水分を与える。
② 間引きは、2~3回に分け、10~12cm間隔にする。
③ 早い目に収穫する方が美味しい。

ニンジン栽培のスケジュール

関東以西のスケジュール

畝つくりは深く掘る

幅70cm×長さ1.5m(約1㎡)に配合肥料150cc、苦土石灰150ccを全面にまき、よく耕します。深さ30cm、高さ10cmの畝を作ります。

未熟の堆肥は岐根(根が又になった状態)になり、配合肥料なら早く発酵するのでお勧めです。

岐根ニンジン

有機栽培にするなら、種まきの2週間以上前に堆肥2ℓを埋め込み、苦土石灰150ccを散布します。
ニンジンは肥料を控えめで、苦土石灰はしっかりと施します。

小石は極力取り除きましょう。根は小石があるとそれを避けて成長するので曲がったニンジンになります。

キュウリ、枝豆の後作は避けましょう。

種まきは保湿と光が大事

春まきは3月ごろ、夏まきは7月~8月中旬に行います。
夏まきの方が、育てやすいので、お勧めです。

土が乾燥すると発芽しにくいので梅雨が明ける前に種まきを終えた方が無難です。

ニンジンの種は、光を好む(好光性種子)ので覆土は薄めにしっかりと鎮圧します。鎮圧すると湿気を含んだ土にしっかり触れさせる効果があります。

連作を嫌うので2~3年あけて栽培します。

20cm間隔で筋まきします。発芽率が低いので、多めにまきましょう。

ニンジンの種は乾燥すると休止状態になり発芽しません。充分に水分を与え、乾燥させないようにします。また、発芽前に根が出た状態で土が乾燥すると、そのまま枯れてしまします。

ニンジンの発芽

ニンジンのコンパニオンプランツ

ニンジンの近くに植えるとよいコンパニオンプランツは、枝豆、大根、チンゲン菜、レタス、ネギなどがあります。

枝豆は、根に付く根粒菌が空中窒素を固定して、ニンジンの生育を促進します。
大根は、相互の生育を促し、ニンジンにはダイコンの害虫を避ける作用があります。
レタス類は相互の育成に有益な効果があります。
ネギや玉葱は、害虫を退避させます。

逆に、ニンジンの病害虫が増えるインゲン豆やニンジンの生育を抑制する地中根で増える植物などは相性が悪いです。

間引きは3回に分けて

ニンジンは間隔が狭いと成長が悪くなるので、株間をしっかりとあけましょう

1回目;本葉が1~2枚のとき1~2㎝間隔にします。

2回目;本葉が3~4枚のとき3~4㎝感覚にします。

間引き菜

3回目;本葉が5~6枚のとき10~12㎝間隔にします。

少し大きくなった間引き菜

間引き菜は天ぷらや胡麻和えにするとおいしく食べられます。

追肥

2、3回目の間引き後、化成肥料を一握り(約50g)根元から少し話して施します。

収穫は早採りが美味

根の直径が3~4㎝くらいになれば収穫の適期です。大きくなる前に早採りする方がおいしく食べられます。いつまでも植えたままにしておくと、裂根(根が割れる)しやすくなります。

収穫したニンジン
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