ブロッコリー栽培のポイントは、①元肥をしっかり、②頂花蕾ができてからの追肥はNG、③土寄せが大事です。
約20年間小さな畑を借りて、試行錯誤しながら家庭菜園で野菜を育てています。週末に世話をして、種まきから収穫まで、おいしいブロッコリの育て方を紹介します。特にサラリーマン・自営の方など週末を利用した家庭菜園でのブロッコリ栽培の参考にしていただければ幸いです。
ブロッコリー栽培のポイント
・元肥をしっかりと与える
・頂花蕾(つぼみ)ができてからの追肥は避ける
・背が高く倒れやすいので、土寄せが大事
種まき
通常は、7~8月に種をまきますが、4、5月以外であれば、いつでもOKです。
下の表は、数年間かけて実際育てた記録です。
4、5月に種まきすると、丸くてきれいなブロッコリ(頂花蕾)になりませんでした。
写真のように菜の花のようにパラパラになってしまいました。
表の収穫欄に「失敗」と記載しているのは、きれいなブロッコリにならなかったということです。
12~2月は寒いので発芽しにくいのですが、発芽すれば、5~6月に大きな頂花蕾ができます。
発芽と育苗
春・夏まきは、4~5日くらいで、秋・冬まきは、1~2週間で発芽します。
本葉が2~3枚になったころ、苗を1本ずつポットに植え替えます。
植え替えのとき、中心の根っこをカットします。
そうすることによって、横からの根っこを育て、大きくなった時の根張りが促進されます。
連作障害と土つくり
連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を2〜3年あけましょう。
苗を植え替える2~3週間前に土つくりをします。
幅70㎝、長さ1.5m程度(約1㎡)の畝にリン肥料の豊富な発酵鶏糞を8ℓ(約3㎏)程度埋め戻し、苦土石灰を150g程度まきます。
ちなみに鶏糞の成分比率は以下で、油粕などに比べ早く効きます。また、地面にまくと少し臭うので、地中に埋め戻すことをお勧めします。
・窒素(葉を育てる)・・・・・・・約2%
・燐酸(実を成らせる)・・・・・・約5%
・加里(根を育てる)・・・・・・・約3%
葉が広く張り出してくるので、最低40cm間隔で植え付けます。
深く穴を掘って、穴に水を入れ、植え付けた周囲の土をしっかり押さえます。
追肥は頂花蕾ができる前に
植え替えから1月くらい後に追肥します。
1㎡あたり化成肥料150㏄程度(一握り50㏄が目安)を畝の両脇にまいて、土と混ぜ合わせながら、土寄せします。
頂花蕾ができてからの追肥は、つぼみの質が低下するので避けましょう。
害虫など
ブロッコリには、青虫がたくさんつきます。手でこまめに駆除しましょう。
また、2月頃にはムクドリがブロッコリの葉を喰い荒らします。頂花蕾の上に載って糞を落とし、葉はボロボロになります。不織布などをかけて防ぎましょう。
収穫
頂花蕾が、12~15㎝くらいになったら収穫時期です。茎にも甘味成分が含まれているので、花蕾よりも少し長い目に切り取ってゆでれば柔らかく食べられます。
また、品種によって、頂花蕾の収穫後、脇から小さめの側花蕾が育つので、2回目の収穫を楽しむこともできます。
後作にお勧めの野菜は?
ブロッコリの後作に植えた方が良い野菜は、ナス、トマト、レタスです。